山陰・鳥取県 境港市(さかいみなとし)は鬼太郎をはじめとする妖怪と、サバ、アジ、カニなどのお魚が いっぱいのまち

【県】1.弓浜絣(ゆみはまがすり)

発行 境港市教育委員会 TEL 0859-44-2111
 県指定文化財

 2.弓浜絣(ゆみはまがすり)
弓浜絣 所在地  境港市・米子市・淀江町
 指 定  昭和53年12月12日
 種 別  無形文化財(工芸技術)
 所有者  弓浜絣保存会
       (事務局 境港市上道町711番地
        中嶋織物)

江戸時代の中期、境港に綿作が移入されてから、この地方の農民は営々と綿作りに励み、幕末には白州綿として鳥取藩を代表する産業にまで育てあげた。この豊富な綿を使って木綿織りが発達した。主婦達は農作業の片手間に、また家事の合間に、夜なべで糸をつむぎ、機を織った。木綿織りは農家にとって大切な収入源であった。
 弓浜絣は、単に浜絣ともいわれ、もともと農家の主婦が自家用の衣類として、家族の晴れ着から仕事着まで、また布団地として織り上げたもので、そこには家族の幸を祈って、さまざまな吉祥紋が織り込まれてきた。記録をたどれば天保7年(1836)、境港地内では54軒もの紺屋が記されており、弓浜絣の生産が盛んに行われてきたことを物語っている。
 最近は工業化による画一的なものに対する反発からか、手仕事に対する魅力が再認識されてきており、白と紺の織りなす絣の美は、人々の共感を呼んできた。その反面、弓浜絣の技術保持者が高齢者であり、技術保存が危ぶまれてきたため、昭和40年から弓浜絣保存運動が起こり、昭和50年、国の伝統的工芸品の指定を受け、後継者育成の途も開け、新製品の開発も活発に行われるようになってきた。
 境港市内では下記の工場で弓浜絣の生産が行われている。

 嶋田悦子((有)ゆみはま)、中嶋龍介(中嶋織物)、湊 光朝(湊工芸織物)、南家 均(南家織物)
 

境港市の文化財 GUIDE BOOK より

次へ
境港市の文化財にもどる
掲載者
1011076
観光に関するお問い合わせは…
境港市観光協会 観光案内所 〒684-0004 鳥取県境港市大正町215 みなとさかい交流館1F
TEL 0859-47-0121 FAX 0859-47-0122 E-mail info@sakaiminato.net

視察、取材、その他の業務に関するお問い合わせは…
境港市観光協会 事務局 〒684-0046 鳥取県境港市竹内団地255-3
TEL 0859-47-3880 FAX 0859-47-3885 E-mail jimuinfo@sakaiminato.net
水木しげるロード視察のご案内